第32回全日本女子サッカー選手権大会 3回戦
            vsアルビレックス新潟レディース   in宮城スタジアム

<2010年12月19日(日)>
   11時00分キックオフ  in宮城スタジアム

吉備国際大学 (0−2) アルビレックス新潟
(0−2)


●先発メンバー      ●交代者
選手名 IN OUT
GK 菅原未紗 池田奈里美 東 依里
DF 鎌田 蘭 丸本明奈 尾山沙希
DF 成合 瞳 井田舞佳 三宮詩貴
DF 今西 梓
DF 武田ありさ
MF 杉田亜未
MF 尾山沙希
MF 中出ひかり
MF 三宮詩貴
MF 東 依里
FW 高橋千帆


<試合前>
試合前日ミーティングにおいては、相手の攻撃スタイルと主なパターンに対して考え、吉備の強みをどのように出していくかを選手達と共に考えた。

 試合当日のミーティングにおいては、ゲームプランを確認した後、この試合の思いをモチベーション映像によって伝えた。言葉でなく姿でこの試合への思いを感じてもらいたかったからだ。この映像を見て特に4年生は涙する選手もいた。この試合への思いは充分に理解していた。それ程、インカレにおいて早稲田大学に負けてからの困難な状況に選手達は向きあってきた。それは、夢を描きながらも断固たる目標の実現と、吉備はまだまだやれる思いがあったからであろう。

<前半>
新潟にボールを保持されたがこの状況は覚悟していた。そんな中選手達は味方同士の距離を保ち、連携をとりながら、粘りながらもカウンターのチャンスを探していた。前半30分にその時は来た。相手からボールを奪い一気にカウンターを仕掛け決定的なシュートまでボールを運んだがシュートはゴール外に外れた。このチャンスを見て、「この戦い方で行ける」と感じた瞬間であった。しかしその3分後であった。新潟のショートパス中心のコンビネーションプレーから一発のロングボールに対して競り負け、ゴールを奪われた。1点は覚悟していたが、選手達からは動揺が感じられた。その後、前半ロスタイムに左サイドから崩され、追加点を奪われた。

<ハーフタイム>
選手達は少し失点を気にしている様子であったが、お互いにコミュニケーションを深めていた。2失点奪われていた為、選手交代とポジションチェンジで得点を奪いにいく布陣に代えた。そして攻撃的でチャレンジする事を伝え、選手を送り出した。

<後半>
 後半も新潟にボールを保持された状況は変わらないが、何度かチャンスを作り出したが、精度に欠きシュートを決めきれなかった。新潟からボールを奪っては奪い返され、チャンスを活かせず時間が過ぎていった。
終了10分前に、私はよりリスクを冒して得点を奪いに行く事を決意した。しかし、シフトチェンジを行おうとした矢先に決定的な3点目を奪われた。その後、交代選手をピッチに送り出したと同時に選手達はリスクを冒しながらも攻撃的なプレーで相手ゴールを脅かした。ロスタイムを含めたこの終了前の10分間は完全に吉備が攻め込んだ。3点を奪った新潟の選手達もさすがに慌てて、ミスが続いた。ロスタイム4分に失点を受け4失点となったが、選手達は最後まで粘り強い攻撃的なプレーを表現してくれた。終了のホイッスルが鳴り響き、2010年の戦いは終わった。

 試合終了後すぐに、宮城まで来てくれた応援団の方々の所へ全員で向かい、菅原主将が挨拶とお礼の言葉を伝えた。菅原主将は泣きたい思いの中、しっかりと感謝を伝えてくれた。
 
最後に宮城スタジアムで記念写真を撮影して、宮城を後にした。
今年のチームは結果以上に、問題に直視し仲間を思いやる非常に良いチームであった。


1年間チーム及び選手達を支えて下さった保護者、関係者の方々には深くお礼を申し上げたいと思います。有難うございました。




             
   吉備国際大学女子サッカー部 監督   太田真司


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